カメラの視度調整は行っていますか?
カメラを購入したら、まず行うのが視度調整。
一眼レフカメラを買ったら必須です。
視度とは、「視力に合わせてファインダーの度数を調整する機能」のこと。
基本的に自分のカメラを人に貸したり、逆に借りたりすることはないのであまり意識をした事がなかった。
しかしある仕事のとき、私の使っているカメラをそのまま活用できなかったから、会社のカメラを借りて撮影をした。
そうしたら、なんだかピントが合っていない…もやもやするなぁと思って、設定をいろいろといじっていたら、視度が合っていないことを発見した。
長期間の仕事で、この期間は私しかそのカメラを使用しなかったので
自分の目に合わせて視度調整していた。
ただある日カメラマン5~6名体制の仕事があった。
ブースにカメラマンが専任で担当するスタイルだったんだけど
アシスタントも兼ねているため回しきれない時もあった。
一人のカメラマンがずっとアシスタントをしてしまうと
各ブース専任のカメラマンは休憩する時間もなく
数時間ずっとシャッター切るような状態になる。
私はある程度その仕事に慣れてきたため
撮影もアシスタントも両方いける。
担当ブースは2つあり、私含め3人のカメラマンで回していた。
3人のカメラマンのうち一人がアシスタントに入るため、人数的にはタイト。
アシスタントができないカメラマンは担当ブースをひたすら回すことになる。
気分転換も兼ねて交代したり、休憩に行ってもらいながら仕事をこなしていた。
3人のカメラマンのうち一人はご年配の方で、メガネ必須の視力の持ち主だった。
だからその人が使っているカメラで撮影を行うと、毎度のこと視度調整を行う必要がある。
結局それがお互い手間になってしまったので、そのブースではカメラマンの交代はせずにぶっ通しで撮影を頑張っていただいた。
視度調整とは本当に大事なんだなと実感した。
合わないとボヤけて全く見えない。
一番びっくりしたのは、自分の父親と同じくらいの年齢のカメラマンが使っているカメラで撮影した時のこと。
30cm先もまともに見えないくらいのぼやけ。この調整がその人には合っているのだ。
視度を調整するのも、お互い手間なのでその人のカメラで撮影するのは控えようと本当に思った。
ちなみに視度調整は、レンズ越しに何かしらの文字を見てはっきりくっきり見えるまで合わせるという方法が一般的。
仕事中いちいち、文字のぞいて視度調整なんてしている暇ないよ~。
ふと、カメラの学校に行っていた時のことを思い出した。
比較的初期の授業で、カメラを購入したらやる事の回で視度調整について色々教わったなぁ。
あの時は、「ふ~ん」ってな感じで聞いていたけど
いざ現場に出てみると、そういった当たり前の調整がとても大事な事だったんだと実感する。
露出やライティングなど、重要視しがちだけど
当たり前すぎることに改めて目を向けてみると新しい発見があるのかな。
この仕事はとても楽しかったから、今年も行きたい。
今年は2年目になるからもっと楽にさまざまな事に目を向ける事が出来ると思う。
慣れてくれば、この画角の方が綺麗だとか自分なりの提案ができるようになるかな。
1年目は慣れるのに精いっぱいで、少しでも早く慣れてしまたかったから全ての現場に入った。
キツいなと思うこともあったけど、楽しかったり自信に繋がったりプラスに感じることの方が圧倒的に多かったな。
正直、カメラマンとしての自信がなくなっていた時だったから、とてもありがたかった。
「けっこう自分ってヤルじゃん!」って小さい自信を積み上げられたのは、良い経験だし今後の自分の肥やしになっていくんだと思う。
改めて視度調節の重要さも知る事も出来たしね!