真冬のロケは準備が大事

今日は仕事で簡単なロケ撮影を行った。

真冬のロケ撮影は、いつも準備がとても重要だと痛感させられる。

 

ちなみに

 

私は50mmの単焦点レンズを使っている。

F値 3.2くらいだとちょうど良く背景がボケて人物が綺麗に浮き上がるので気に入っている。

 

話は戻って、真冬のロケ撮影にはどんな準備が必要なのかというと人物のポージングバリエーションの想定だ。

機材の準備も必要なのはもちろんだが、大体14時くらいに撮影するのでカメラだけで十分。

 

サクっと5~10分程度のおまけ程度の撮影なのだが、何気に重要度が高いのでいつも頭を悩ませる。

 

さて、ポージングに話を戻そう。

バストトップ3パターン、全身3パターンが欲しい。

 

ありがたいことに冬は上着verと上着を脱いだverが撮れるので、それだけでもだいぶ印象が変わる。

しかし横並びにしてしまうと、やっぱりつまらない。

 

ポージングと背景の組み合わせを変えていく必要がある。

一応参考ポージング集はあるものの、モデルさんのイメージに合わせたいので必ずしも使えるとは限らないので、頭を悩ませる。でも実はそれが楽しい。

 

真正面・角度をつける・手を顔の近くに持ってくる・視線外し・おすまし、微笑み、ニッコリ…

色々とバリエーションは作れるんだけど、実はモデルさんは素人さん。

 

「手を口元に持っていって、ニッコリしましょう」と言っても、どう撮られているのか本人的がイメージできないと違和感でしかない。

10分程度の撮影時間内でそのイメージを素人のモデルさんに伝えるのは、なかなか難しい…コミュニケーションスキルがもっと高ければ素敵な写真を撮ってあげられるのに。

 

勘が良かったり、センスがある子だとすんなりとその子にぴったりの位置に手を持っていってくれたり、抜群の笑顔をくれる。

こういう子の撮影は、楽ちんだし楽しい★

 

 でも、素人さんモデルをいかに綺麗に撮るかを考えるところに面白味があったりする。

むしろ私はそこを追求したい。

 

どの角度が素敵で、どうしたら笑ってくれるのか、このイメージが伝わるのか。

イメージを言葉で伝えるのが一番難しいかも。

 

あとは目線、見て欲しいところをどうやって見てもらうのか。

基本的には空いた手を使うのだけど、モデルさんが遠かったりするとアシスタントが欲しくなる。

 

光の当たり方や加減をしっかり読み取るのがカメラマンの仕事だと思う。

正直シャッターは誰でも押せるから。

 

真冬や真夏はモデルさんにかかる負担が大きい。

素人さんモデルはあからさまに、寒さや暑さを顔に出してくるからこちらとしても早く終わらせてあげたい。

それがプロの仕事として正しいのかどうかはわからないけど、私はそう思う。

 

だからカメラマンはロケは事前準備がとても大事なんだと思う。

私の撮影はスナップに近いから、まだ気軽に撮れるけど

雑誌の撮影だったりしたらもっともっと準備が必要。

 

あとは準備したからといって、必ずしも自分が意図した流れにならないこともしばしば。私も何度も裏切られてきてるから(涙)

 

準備って大事なんだけど、無駄になってしまうかもしれない

ここを考えてしまうと、ついつい怠ってしまいがち。

 

でもきちんと準備して、モデルさんとの相性も良ければ

最高に良い写真が撮れることも知っている。

 

モデルさんのテンションも上げる必要があるし、イメージもしっかり伝える。

つくづくカメラマンというのはコミュニケーションの仕事なんだなと思うよ。

でもそれだけではなく、露出やホワイトバランス、どこに光を当てたら良いのかなど考慮すべき点はたくさんある。

 

極めれば最高に面白い仕事だと思う。

私はピリピリした現場が苦手だから、フリーランスで気軽にやってるけど。

それでもたまに、しっかり現場で鍛え上げられてたら良かったのかもなと思う時もある。

 

とにかく

真冬のロケは準備が大事。

準備できないこともある、光の加減とかその時に判断しなくちゃいけないから。

でもポージングやロケハンなど、最低準備には力を入れておこう。

無駄になってしまう時もあるけど、自信にも繋がるしね。